唾液の働きについて- 橿原神宮前駅から徒歩4分の平井歯科診療所
奈良県橿原市にある平井歯科診療所の平井です。
今回は唾液の働きについて解説していこうと思います。
〇お口の唾液腺
大唾液腺:耳下腺、顎下腺、舌下腺
小唾液腺:口唇腺、頬腺、口蓋腺、臼歯腺、舌腺があります。
唾液の90%以上は大唾液腺から分泌されています。
唾液量は成人健常者で約1~1.5リットルといわれています。
〇唾液腺の分泌する唾液の種類が違う
唾液腺によってサラサラな唾液、ネバネバな唾液、混合唾液と分かれています。
加齢に伴い、サラサラした唾液腺の細胞が萎縮して、ネバネバした唾液が優位になってきます。
〇唾液の働き
・潤滑作用
・粘膜保護作用
・消化作用
・緩衝作用
・再石灰化作用
・抗菌作用
・洗浄作用
・溶解作用 など
〇刺激の有無による分類
安静時唾液:刺激が加わっていない時に分泌される唾液
刺激唾液 :食物による味覚や嗅覚による刺激
酸などの化学物質による刺激
機械的刺激により分泌された唾液
〇刺激唾液の特徴
唾液分泌量が安静時唾液の約10倍
緩衝に必要な重炭酸イオンが約20~30倍
(緩衝とは食事などで酸性に傾いたお口の中を中性に戻す働きのこと)
食後にしっかりと刺激唾液を出したほうが早くお口の中を中性にしてくれることでむし歯のリスクを軽減できる
〇唾液が少ないと…
加齢・疾患・薬剤などが原因で唾液量が低下して唾液の働きが弱くなる
〇対処法
・原因疾患の治療
・原因薬剤の休薬・変更
・唾液腺マッサージ
・ガムなどで唾液分泌を促す
・保湿剤の使用 などがあります。
皆さんも意識して唾液を出すようにしていきましょう。
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2022年5月1日